平成29年度BPプロジェクト第1回徳島大会を開催しました
平成29年8月8日(火)に鳴門教育大学講堂において,平成29年度BPプロジェクト第1回徳島大会を開催しました。
本大会は,第43回鳴教大教育・文化フォーラムとの共同での開催となりました。また,鳴門市の悉皆(しっかい)研修にも指定され,さらに,遠隔地の先生方に向けたテレビ会議システムによる同大学サテライト(阿南・美馬の各会場)へのライブ配信を行うことで,鳴門市教員のほか,県内外の教育関係者,大学生,一般など約490人の参加がありました。
なお,当初,講師として予定されていた義家弘介前文部科学副大臣が,内閣改造に伴う事務引継ぎのため,また,坪田知広文部科学省初等中等教育局児童生徒課長と森田洋司特任教授(日本生徒指導学会会長・文部科学省いじめ防止対策協議会座長)については,前日の台風5号の影響により,急遽,山下一夫学長と阪根健二教授が講演することになりました。
司会進行 小坂浩嗣教授 開催挨拶 安田 修鳴門市教育委員会教育長
左のモニターには各サテライト会場の様子が映し出されている
小坂浩嗣教授の司会進行により開会し,山下一夫学長と安田修鳴門市教育委員会教育長の開会挨拶の後,阪根健二教授による「いじめ対応を考え直す時」と題した講演がありました。いじめ対応に関して,今の課題は何であるか?について,オルフォードの実験やインビジブルゴリラの心理学の実験等を用いて,デマや噂,人の錯覚,思い込みの怖さについて講演があり,参加者は真剣に耳を傾けていました。また,他県で実際に起こったいじめ事案を取り上げ,学校が講じるべきであった対応措置について説明があり,いじめの事実確認には正確さ・迅速さが必要であり,親身になって支援することの必要性が示されました。
阪根健二教授による講演 真剣な表情で講演を聴く参加者(鳴門会場)
続いて行われた山下一夫学長による「子どもの心と大人の知恵」と題した講演では,「いじめ防止のための基本的な方針」のポイントについて,「ドラえもん」に登場するのび太とジャイアン,担任教師との関係を例に挙げ,自身の経験を交えながら,分かりやすく説明がありました。特に重要な点として,1.いじめ対応を最優先にするという全教職員の共通認識,2.子どもの心に寄り添い「あれ?気になる」と感じる教師のデリカシー,3.気になることを教職員間で気軽に話し合える同僚性,の3つが挙げられました。
講演を行う山下 一夫学長 閉会挨拶 佐古 秀一理事・副学長
直前の台風5号の影響から,開催自体が危ぶまれた今大会でしたが,参加者の理解と関係者の協力のもと,無事に終えることができました。
BPプロジェクト第2回徳島大会は,平成29年10月8日(日)に,ザ・グランドパレス徳島において開催しますので御期待ください。